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花のある暮らし。花のあるインテリア。花のある人生。
奔放なカーブ
2012年5月9日

先月末の菊はゴールデンウィークを過ぎてもまだまだ元気な姿を見せてくれていますが、さすがにずっと同じお花を飾り続けるのもちょっと見慣れ過ぎてしまうこともあり、新しい材料で別のお花をいけてみました。
少し緑色の斑が入ったカラーと、ちょっと早いですがひまわり。このカラーは、ウェーブ気味でさらにやや大きめのもの。良くあるスラリとした花姿のカラーですと、その曲線を凛とした雰囲気で使ういけ方が私的には好みなのですが、今回のカラーはそういう方向とはちょっと違いましたので、イメージワードを「奔放」と定めました。奥行き方向も敢えて前後にばらけ気味に、ざっくざっくといけ込みました。
前後左右に大きく広がっている花材を、平面の写真に切り取るのはなかなか難しい作業です。典型的な花形のいけばなであれば、あるべき花材の空間配置の記憶を元にして、平面写真から立体造形としてのいけばな作品を頭の中で再構築することは、ある程度の経験を持つ人であれば容易だとは思います。しかし、好き勝手な花形においては、その種の脳内補完が効きませんから、写真としての見た目優先で。ただ、自分でいけたとは言っても、今回のテーマである奔放さが写真で表現できたのか?という点ではちょっと不満もあります。
花器は、私が持っている市販品の中では一番高価だったOrreforsのクリスタルの花瓶。クリスタル製品のくせに、きらびやかなカットを一切施されていないシンプルさに惚れ込んで大衝動買いしたのでした。厚みがあって重いため、大きな花材をいけてもどしりと安定する様は、頼もしい限りです。そして、今回は新しい敷物をおろしました。本来は別の用途に使われるソフト塩ビで作られたキッチン用品です。umbra社のFOLIAGE SINK LINER。葉っぱの形が可愛いです。
全景写真 [1] [2]
菊、三色
2012年4月26日

今月はじめにいけたプロテアのうち、一本は枯れ枯れになってしまいましたが、もう一本は葉も茶色くならずにまだ行けそうなくらい元気だったので、再登場させることにしました。
本来は秋の花である菊ですが、今では年中入手できます。黄、白、紫の菊三種は、実は私は好きな取り合わせだったりします。以前はなんとなく葬式くさい印象を持っていて積極的に選択はしていなかった菊の花ですが、菊三種の盛花を覚えてからは、意外と良いじゃん?という気になって今に至っています。最初は黄5・紫3・白3でスタートした菊三種も、553や753に増えたりすると更ににゴージャスになって、そのスケーラビリティにめまいを覚えたりしたものでした。
ポンポン菊っぽい形のものや、グラデーションが入っているもので取り合わせています。形や色のバリエーションの豊富さも菊の面白さです。そしてなにより、けして高い値段じゃない点が嬉しい花材ですね。
全景写真 [1]
こでまり再び
2012年4月19日

いつのまにか桜の季節も終わってしまいましたが、お花屋さんで安く売られている花材の推移はそれほど急ではありません。今回もまた、こでまりとラナンキュラス。買ってきた花材はなるべく全部使いたいので、結果的にモリモリになっちゃいました。
こでまりには珍しくまっすぐ立った枝がいくつか入っていたので、それを素直に活かすように、あまり技巧を凝らさずにシンプルに仕上がるよう心がけました。緩やかなカーブを描くこでまりの枝でも、先端の花房を一つ落とすだけで曲がり具合が変わります。その花の、微妙な重さの変化で、枝としての表情を変えていくのもこでまりの面白さです。
全景写真 [1]
プロテア再び
2012年4月3日

キングじゃない普通のプロテアがまた手に入ったので、色とりどりっぽくいけてみました。オレンジ色と緑色のラナンキュラス、ピンクと淡い黄色のスプレーカーネーションと合わせました。
たまたま見付けた占いサイトによると、今日のラッキーフラワーはラナンキュラスだそうで、偶然にも程があるだろ、という感じですね。ラナンキュラスは活きが悪くなると、花びらがはらはらと落ちますね。芍薬なんかもそうですが、その散りっぷりは見事だとさえ言えると感じます。
全景写真 [1]
ご自宅用こでまり
2012年3月4日

漢字で書くと、小手鞠。名前の通り、直径5mm程度の小さな花が球状、すなわち鞠状に集成し、その鞠が枝にたーくさん連なっている感じに咲きます。見た目が可愛いだけじゃなく、枝の反りや曲がりを組み合わせて構成するのが面白くて、私はかなり好きな花材です。一個一個の花は、同じバラ科の雪柳にも似ていますし雪柳も好きな花材なのですけど、花の重みが大きい分、こでまりの方がころんとしたカーブを描くことが多いですよね。
自宅にお花を飾る時は、あまり気負わずに、低コスト(笑)で済ますこともしばしばあって、今回もどちらかと言うとそういう傾向です。こでまりの他は、昨日の残りのフリージアのみ。このフリージアの色は、私の自動車の色にかなり近くて、つまりかなり気に入っている色です。お花とのこんな出会いもあるわけです。
全景写真 [1]
邪を払いたまえ
2012年3月3日

桃の節句。桃の花は邪気を払う効力を持っているので、子供が健やかに成長するようにと桃の花を飾るようになったといいます。私も毎年、この時期には桃の花をいけています。
今年は、いつもお世話になっているご夫婦のお孫さんである小学生女子のために小作をいけてプレゼントしました。花材を買いに行くタイミングが遅れたせいか、ちょっと勢いの少ない桃の枝しか入手できなかったこともあり、桃を使いつつ春っぽい組み合わせで可愛らしく仕上げてみました。桃、菜の花、スイートピー、フリージア、レモンリーフ。
写真は、自宅玄関に旧宅から移設したPoradaのPUNXI Console Tableの上で撮っています。この作り付け用の半円形のテーブルは、残念ながら現在では廃盤となっているようです。全景写真には写っていないですが、真上から照らすようにスポットハロゲン灯を作り付けてあります。日中は右手前の窓から外光が入りますので、ホワイトバランスの観点ではちょっと条件が厳しい感じです。
全景写真 [1]
大作のいけ直し
2012年2月8日

ひょんなことから、とあるマンションのエントランスホールにお花を飾ってもらえることになったので、先週の花展で披露した雲竜柳とキングプロテアの大作をいけ直すことにしました。場所を確認したところ、幅は2メートル、高さは1.5メートルくらいは使えそうでしたが、奥行きが50cm弱なので、前方にはあまり飛び出さないように調整しました。
花材は、配材の一部を入れ替えました。カサブランカの痛んだ花弁は落とさざるを得なかったので、残っていたピンクの百合も使っています。グロリオサはもう無理かなという状態だったことと、色彩ボリュームの観点ではピンクも入れてちょうど良かったようです。2本のキングプロテアのうち片方は元気だったのですが、もう片方が乾燥気味で色も悪くなってきていたので、葉を全部落として奥床しい位置でひっそりと使いました。
全景写真 [1]
![[極私的花空間]展](./images/title_1.jpg)
2012年1月28日〜29日
花展準備中に書いたご挨拶文〜花展チラシのウラ
2000年の夏。昼も夜も無くコンピュータに向かって仕事やら何やらやっていた私は、ふと思い立っていけばなを習い始めることにしました。週に2回、合計3時間くらいはディスプレイから離れて生身のモノに向き合う余裕が有って然るべきだと考えたのです。お花に関することすべてが新鮮で、いろいろな花材を使いいろいろないけ方を習うことは大きな喜びであると同時に、とてもリラックスできる貴重な時間でした。
とは言うものの、私もイイ年になってくると、仕事上の責任なんかも徐々に大きくなったり、出張で福岡に居ないことが多くなったりで、お稽古も休みがちに。月に1回しかお稽古できないなんてこともあり、かと言ってお仕事が減るなんてことも当面は見込めないわけで。激しく逡巡した結果、お稽古は一時休止ということにしたのがちょうど3年前。新春のつどいで諸先生方、諸先輩方、そして社中のみなさんにご挨拶させていただいて、気持ちの上でも一段落付けて…。
お稽古に通わなくなっても、たまにお花屋さんで花材を求めて家でいけたり、知り合いのお店に飾ってもらったりしていました。しかしながら、腕が徐々に落ちて行くことは、まあ避けようもないわけで、いけ終わってしょんぼりすることもしばしば。おい、これで良いのか?と自分に問う。
二度目に思い立ったのは昨年11月。ちょうど10年間住んだ六本松のマンションから引っ越すことを決めた頃でした。3年間のブランクなんか一気に挽回するくらい「お花体験」をしてやれ!と。この部屋に住み始めた時は、リビングの一番良い場所にお花を飾れるようにと、前から欲しかった作り付けのテーブルを設置しました。居室は全面改装し、自分好みのステキなお部屋が出来上がりました。この空間を離れる前に、花いっぱいで埋め尽くしてみることに決めたんです。まさに自分自身のための花展。
それでも、準備は遅々として進まず、引っ越しの用意とその実行、ルームクリーニングや改修が続きました。10年も経つと、汚れたり痛んだりしている箇所が意外に多いことに驚愕しつつ、一方では新居での生活も徐々に整えつつ、ああ今日も進捗ありませんでしたすみません、という感じでカレンダーがペラペラとめくれていく図が頭の中に浮かびつつ、けして焦ることなく、慌てることなく、着々と、じりじりと、心の準備を整えて参りました。いやいや、心の準備だけじゃなくて、ね。
今回、多くの方々にお力添えいただいたおかげで、やっと、実現にたどり着けそうなところまでやってこれました。いやホント、こりゃ大変ですわ。まだ終わってないので、大変中なう。ですね。でも、逃げちゃダメだ諦めちゃダメだと小さくつぶやきながら、準備だとか入稿締め切りだとか、時間に追われてどたばたしているわけです。こんな時こそ、一番最初に思い立った頃のことを思い出して、ゆったりとした気持ちで、かつテキパキとやらないといけないんだろうな、と改めて考えています。
ずっと放置していたwebサイトもリニューアルして、お花活動の本拠地として活用することにしました。たまに更新しますのでご覧になっていただけますと幸いです。
2012年1月 三阪英一拝
全景写真 [1] [2]
花展では全部で21作のお花を飾りましたが、写真の整理がまだ終わってないので、下のダイジェスト版をお楽しみください。マウスを乗せたりクリックしたりすると動きます。
私的花空間ラウンチイベント
[極私的花空間]展
2012年1月28日〜29日
マンション「ガイアコート赤坂浄水」(福岡市中央区六本松)
花展のチラシ
2012年1月19日
本当にぎりぎりになってしまったのですが、花展のチラシの印刷が上がってきました。持ち運びの都合を考えてA5サイズで作りました。スケジュールが厳しかったこともあって、入稿当日仕上げで頼んだので、すっごく高く付いてしまいました。
写真の花は、10本399円のガーベラ。黄色い花を使おうと考えていたので、ちょうど安く入手できて助かりました。撮影場所は自宅のリビングで、夜中にパシパシ撮りました。白い背景は、実はコタツの天板だったりします。春らしくて、優しい感じの仕上がりになったかな、と自分では満足できる出来映えです。
チラシ拡大図 [1]
始動。
2012年1月16日
ある冬の日、ふと思い付いたのです。今まで、ばらばらにやってきた好きなこと、例えば、お花をいけること、写真を撮ること、生活空間を自分好みに仕上げること、文章を書くこと、グラフィックデザイン、Webデザイン…そういったたくさんの事柄を、ちゃんとまとめておこうかな?と・・・
きっかけとなったのは、引っ越しすることを決めて、それまで住んでいた部屋でプライベート花展をやろうと思ったこと。花歴10年あまり、花展に出瓶したことも何回もあるし、その度に写真も撮っているはずなのに、今ではそのデータもどこかに埋もれてしまって掘り出せない状態に愕然としました。お花は、特に生のお花は、その姿を維持できるのは数日から長くても1〜2週間です。そして、写真はお花のすべてを記録することはできません。その一方で、写真自体は写真作品として成立するだけでなく、ほとんど永遠に残存し得るものです。
自分でお花をいけて、自分で写真を撮って、自分で全部やって。たぶん私の人生も後半戦。なんらかの成果を、なんらかの記録を、そしてなんらかの記憶を、残しておければ良いな、なんて考えています。それを何十年後かに、孫娘あたりに見てもらえたらすごく嬉しいと思うわけで。